水虫ジュク夫「自称詩人列伝 バカちゃん」/花形新次
六、七十年生きてきて
小学二年生の感想文並の
自称詩しか書けないことに
内心忸怩たる思いがある
しかし、そんな時は
バカちゃんの自称詩を
読み返している
バカちゃん「牛」
丁寧にブラッシングされたり
ビール飲まされたり
大切に扱われていたから
幸せだったから
突然、明日おまえはすき焼きだ
などと言われても・・・・
牛の気持ち
とっても可哀想
(以上、Wikipediaから抜粋)
どこからどうみても
小学二年生の夏休みに
家族旅行で牧場へ行ったときの
作文の宿題にしか読めない
しかし、これはれっきとした
68歳自称詩人が書いた自称詩なのだ
はっきり言って
同年齢の私、水虫ジュク夫も
これに毛の生えたようなものしか書けない
しかし、これ以上のものを書くつもりもない!
堂々と、これが自称詩だ、と胸を張って
残り二年の人生を全うしたい
バカちゃんの自称詩は
私にそう思わせてくれる
優れた自称詩なのである
戻る 編 削 Point(0)