思い出の再生/狩心
 
 みんな行くよ
影を引っ張って脳裏に貼り付けている

宇宙はもう真夜中
地図を見ても争いなんて記されていない
砂漠に突き刺さっているカラフルな自動車
ハイウェイを飛ばす僕らは回転する
星空に囲まれてどこまでも水中 草木のない岩場
沈む夕日がそのまま静止して
大都会の照明を見下ろしている
ライヴに集まる人々は言葉を交わさずに
カラダを震わせてレーザーに撃たれている

ゆれる国旗が飛空船にさよなら
痺れているよいつも君のすぐ横で
楽器を片手に持って散歩をするのさ
見慣れたこの僕が生まれたこのストリートを

個々が
Fin 真っ黒い中で
携わった人たちの名前が現れては消え
洗われては消えて

鼻を擦り合っている 唇を重ねる
君はどこから来たのかと見詰め合っている
今日の僕らは幸せだから
代わりに誰かが悲しみの歌を
心地よいリズムに乗せて歌っているだろう

もう進むことはできない
言葉が意味をなくすから
ただここに佇んでいる
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