思い出の再生/狩心
 
ああそうだ
もう戻ることはできないだろう
その温かな光に乗って運ばれていく

思い出が美しくフラッシュバックするシャワー
事と事の繋ぎ目の静かな時間
そうだここが最後の場所
しかし君は諦められない
差し込む光の朝の思い出を
書き換えられていく絶望の壁を
手でなぞりながら奥の部屋へと進んだ日々を

マスター
私は何の為にここまで来たのか

遥かな優しい風が戦ぐ海辺の崖
人気の居ない音楽と連続されるフラッシュバック
夕日をバックに抱きしめ合っている母親と娘
目覚めるとベッドのシーツがゆっくりと皺を作り上げていく
温かさに沈んでいくカラダ
手を上げて叫んでいる み
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