母は歪な愛を子に与える/狩心
している
心と体は死んでいるのに魂は死なないのだ
今の私が本当の私の姿ではないということ
そして本当の私など無いということ
それでもなお探し、彷徨い続けるということ
僕が宇宙の大きさに耐えられないのではなくて
宇宙が僕たちの存在に耐えられない
だから宇宙は今もなお膨張を加速し続けている
僕らの悲しみや喜びの全てを
一滴も逃さずに
保存しようと
奔走している
どこまで行っても謎は提供される
僕が疲れ果ててブラックホールに吸い込まれても
また新たな魂が生まれてくる
宇宙はなぜ存在することを選び、終わることを選ばないのか
僕はいつでも終わっていいと思っているのに
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