ふみだしたひとつ/捨て彦
 
ねえねえ




ぼくがね




ふみだしたひとつ




ふみだしたあしもとのひとつ




ふみだしたあしもとのひとつの
そのしゅんかん




ふみだしたあしもとがなにげにまばたきしたそのしゅんかんから




きれぎれだったものとーんのまちは
せっそうもないほど
いろつきはじめるよ








むねが
ああ




むねがばくはつしそういまにも




なにをしているのきみ
たいそうすわり




なにがたべたいのきみ
にんじん




ほうかごこうしゃの
[次のページ]
戻る   Point(1)