午後5時の放蕩と決別と帰結(未詩)/マッドビースト
 

 季節は理由を述べない
 鳥虫は理由を聞かない 
 草花は外套を必要とせず
 震えることもないが
 あるものはただ死ぬ

 言葉を交わさないのは
 分かり合えているから

 僕は冬に尋ね
 春を訪ねる手紙の返事を待つが
 その返事が人の言葉であるわけはない
 
 夕暮れる
 夕暮れる
 理由など聞きたくもない
 夕暮れろ
 僕も家へ帰る
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