君みたいな夕焼け/
水宮うみ
あの日、初めて握った君の手は、
夕焼けのように温かかった。
僕らはなにも話せずに、ただ歩いた。
夕焼けが、やけに綺麗な空だった。
君の頬が夕焼け色していた。
夕焼けを見るたび、君のことを思い出す。
君は夕焼けみたいに綺麗だった。
君は夕焼けみたいに美しかった。
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