ひとり自称詩人/花形新次
 
私の自称詩を褒めるのは
あなたの名を借りた私
木枯しが吹くなか
千切れそうな指先で
イイねボタンを押し続けるの

あなたの自称詩を褒めるのは
あの人の名を借りた私
ただ純粋に
感動したって気持ち
あなたに伝えたかった

だから
私があの人かも知れないなんて
あの人があなたかも知れないなんて
あなたが私かも知れないなんて
他のあの人があの人かも知れないなんて
他のあの人があなたかも知れないなんて
他のあの人が私かも知れないなんて
誰にも思わせはしない

絶対に思わせはしない!






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