明治神宮と夜闇/番田 
 
僕は年明けにsと明治神宮に立っていたんだ
多くの参拝客に混じって そして
僕はこの歳で願うべきものとは何だろうという思いの中で
新しい仕事がうまくいくようにと 願ったんだ


口の中で甘すぎる甘酒を飲んでいた 僕は
来年の今頃は美味しく飲めるだろうかと
僕は頭のなかでそんなことを考えながら そして
光る木々の上を飛ぶ 鳥を 見ていたんだ


安泰とは 何のことだろうと思った 僕の でも
友人は 皆 結婚してしまった しかし
僕は多くの悩みを抱えている 言葉としてではなく
街の漠然とした不安の中で生きているけれど


そして 僕はsと喫茶店で別れると
外は暗闇の中だった だけど
今の僕に 欲しいものは 何もないのだ
そして闇の中に来年の自分の姿を思い浮かべる僕がいたんだ

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