出会い/tonpekep
 
線という表現を
鮮やかに創れば
春がぽたぽたと空の線から落ちて来られる

わたしはただの詩人であるから
世の中に支障のないように
春をしずくにしても
春に色をつけても
或いはジーパンのお尻のところに
春の染みをつけても
問題はない

「しーぃ書いてるぅみたいな
 超ー感敏(カンビー)になりやすいみたいな
 でうざいしーみたいな 見えるしーみたいな」

春は
当然のことのようにして
それぞれの種子に愛を含ませていく

例えば女の唇が
そうするように
優しく含ませていく

わたしは春が好きです
わたしは春に生まれた

春が来るとわたしは春を見つめる
春もわたしを見ている
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