散文詩と言う題名の散文詩/こたきひろし
この日の為に彼は休暇願いを出していた。
警官は職務上一般女性に嘘偽りを口にするわけにはいかなかった。
「君はどうなんだい?僕の事愛してるのかな」
その質問に彼女は、さぁどうかしらわから分からないわと、警官には思わない答えが返ってきた。
「愛してるかどうかは分からないけど、最初あったときからセックスしてもいいとは思ったわよ」
彼女はあっさりと答えた。「男と女って結局はそれが決め手じゃないの」
愛なんて見えないし触れないんだからと付け加えて。
「だったらなぜ君は僕に愛を求めるんだ。おかしくないか?」
若い警官は職務のような気持ちになって質問した。
すると彼女は言った
「だって赤ちゃん出来ちゃうかもしれないのよ。こんなことしてたら。愛してくれない男とだったら、女は失うもの大きいじゃない。」
若い警官はそれ以上を言葉にしようとしたが、彼女は紅い唇でそれを塞いだ。
そんなのいいからもっとしようと、警官の耳に甘い息を吹きかけながら。
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