激しければ/こたきひろし
 
」彼女は言ってきた。
「友達でしょ私たちって、と思わずいってしまったの」
彼女は間を開けてから、ずっと友達のままではダメなのかな、と聞いていた。
僕は何も答えられなかった。
構わずに彼女は話を続けてきた。
「明日からも顔を会わせるんだから、今まで通りにして欲しいのお願いだから」
僕は沈黙を保ちながら彼女の声を聞くばかりだった。
男らしくはないけれど、今まで通りにはいくわけがないと思った。

外にはまた雨が降り出していた。

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