いとなみの川/唐草フウ
川が近づいてそっと入っていく
金属くさい くさい 私と
その鎖のつながりあるところまで
この世が終わるなら私ひとりだけ終わっていいと
いつも思っていた いつも思っていた
どんな流れでも私は魚になったようでなれるわけはない
手のひらは鰭と化すようで一瞬のうちに骨になり砕けていく
御免ください
お待ちしています
誰を?
私の知らない川のなか (いいえ知っているはず なぜならばここは)
奥底で招き引っ張る手はきっと幻視だろう
くるくるくると回ってる
「あなたはいい人ね」
いいえ私は夢の中
誰かのラップフィルムになっていただけで
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