自称詩の瞳/
花形新次
都内に勤めるOLひとみさんは
自称詩人殲滅の夢を見る
「昔おばあちゃんに聞いた
焼夷弾が」
「空からぱらぱら落ちて来て」
「そのそれぞれが自称詩人のひとりひとりに
過不足なく当たって」
「自称詩人がぽあっと燃え上がるの」
「高い丘から見ると
ぽつりぽつり灯りが見えて」
「まるでホタルみたい」
ひとみさんの瞳は
きらきら輝いている
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