きれいな夜/
草野春心
乳色のワンボックスカーが
庭なしの一軒家にとまっている
僕の思う以上に 世の中の人たちは
ひとに興味をもっていないと分かった
東京はとてもうるさくて淋しいところだ
家に帰って きみに電話をかけたいよ
鮮やかなハーモニカが 僕の胸の
片隅でわらう きれいな夜に
戻る
編
削
Point
(2)