最新式トイレ/
花形新次
自分の過去を
振り返ることもなく
自分の意思で
前に踏み出す訳でもなく
時の流れに
身を任せたまま
流されるまま
しばらくすると
ずっと、留まってしまっていることすら
気づかなくなる
私の痕跡が
惨めに
悲しげに
そこに残される
そして
後始末は
いつも他人だ
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