20171120_work0000@poetry/Na?l
 
満たされた心の器からぬめりのある液体が溢れ出し、それを笑う魔女の長いお鼻に蝿が止まった。
踏み潰した過去のこだわりは完全に取り払われ、新しい国が生まれようとしていた。
私の手には光、心に穴。
事務職の女がその穴に手を通す。
地震。

疑問に思ってはいけない。
その手を掴んではいけない。

体の大きなおばさんが私を丸呑みにしたところで国王が誕生した。
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