座席の荷物は心のお荷物/イオン
電車の自由席
隣の席に荷物を置いて占領している人を
素敵だとは思わない
しかしその人は
自由を満喫するのが自由席だからと
邪魔されないようにしている
自分は知的だと足を組む
満員にならないのなら
自分だけは得をしたいという
小さな運にしがみついている
哀れさで見てしまう
そんな人にすいませんと言って
隣に座るのは嫌なものだ
人を拒んだ人は人から拒まれる
だけど
自分の隣を空けておいても
誰も座らない時がある
人を拒んでいないのに拒まれる
それが続くと
それが嫌で荷物を置きたくなるかも
心はそうして腐っていくのだろう
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