コジマ/さわ田マヨネ
 
、雪を見たコジマは、誤変換、と言った。コジマの息はいつも透明で、ぼくのだけしろくにごっていた。かなしい。そのかなしさは、さむさやさみしさのせいではなかった。いつかやってくるゆきどけは、思っているよりずっときたない。そこに生活ががあったぶんだけ、家電はいつか、買い換えないと、いけなかった。


ワッタイ
ミズ 
いろ 
な春?



こんど
夏休みになったら
フェリーに乗って
ちいさな島をめぐりたい
コジマめぐり
ほんとはプレートとくっついてるのに
イメージでは浮かんでいる地面
なんとなく
コジマを楽園とコンドウしている
楽園はかるいから楽園で
楽園は
時がゆるやかに流れている

いつかの夏休み
夕ぐれになったら
コジマとコジマのはまべをかけたい
光がさらさら
そういうの
だいぶ青春ぽくて好き
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