立秋/白糸雅樹
 
「なんで時が止まったような食べ方を」「だってかき氷だもん冷たい」

蜩の真昼間に鳴く大社ちいさなちいさなもみじわくらば

利根川の岸を洗うばかりにて我を呑み込むこともせぬ波

立秋の陽が背を焼くそのままに尽きることなく話し続けた

小野川のほとりで鰻ほろほろとほどけるからむあとあじのこる
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