とって/
はるな
水色が
ながれてあおくなり
思い出を思い出していた
あなたのひたいを
光がとおり すぎて いく のを
窓があり 扉がある
世界には取っ手がついてなくて
うまくひらかない心の代わりに
いくどもからだをひらいた
そしてそれは
わたしの世界の取っ手だった
もろく、おさない
でも だれにも笑われたくなかった
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