自我と黒/
moote
転がってゆく糸
穴に乗る洞窟
すきまで遊ぶ看板
光の形をした象
喜びで救うことは
そこにあるから入るもの
その延長の自我
認識しただけの自我
数字と踊る靴
雨の泣く道
静かな湖の肺の線
声に似た振動の騒音
知った途端変わる思考
変わることに疲れた思考
疲労を辿り 着いた黒
黒であることの道筋の城
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