perfect/ゼロハチ
いつもあなたは完全だった
手を伸ばせば星が降り
振り返れば朝日が昇る
雨の日も風の日も
あなたが歩けば花が咲いた
世界はあなたのためにあった
それほどあなたは完全だった
それでも
いつからだっただろう?
あなたが時々
寂しい顔をするように思えたのは
恋をしたときから?
肌を隠すようになってから?
優しさは弱さだと責められたときから?
愛とはこんなにも奪うのだ
夜よりも深く
海よりも限りなく
そしてまた思い知る
苦しみや悲しみを隠さない
そのようなあなたもまた完全だ
神は美しく
光は眩し
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