ぼやり朝/ふく
 
耳に
時計の針のカチカチが刺さるように聞こえ

夜闇が朝にとけだして
クリープみたいなころ

役目をこなしているカーテンは
徐々にいろを変えて身じろぎもせず

私は
ひとりで世界に

おはよう

と言ってみた

カラスは当然
知らぬふりをした
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