唯一の親友/葉leaf
 
              ――B.j.へ

君には朝一杯のコーヒーが必要だった。悪意や復讐を溶かし込んだ生命の源泉としてのコーヒーが。コーヒーは強靭な孤独を湛え、君に生きる意志を与えてくれた。コーヒーを飲み干してカップを机に置く。すると君の頭脳には様々な医学的アイディアが浮かんでくる。君はそれを荒々しい筆跡でノートに書き留め、一息つく。

この世に正義は存在しない、そう語りながら、君は人命を救うという正義、義理人情という正義に忠実だった。繰り返される裏切りを華麗に切り抜けながら、それでも人を救うという信念を決して曲げなかった。貧しい人、弱い人へ限りない愛情を注ぎ、卑怯な人、傲慢な人には厳
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