ライター/YAMATOMO
 


強い日差しが差し込むように
心にもせめて綺麗な花が咲けば
自分自身、楽になるかもしれないのに・・・・。


君を抱くことだけを夢見て
ベランダで語った夜を浮かびだす


煙のように漂いやすい俺の自己中な心は
いったい何度君を傷つけただろうか。。。

君が泣けば俺は笑って車を走らせた
赤いボディが日差しをより鮮明に強く・・・・
そして痛々しく輝かせる。


遠い遠いどこかで花火の音がして
俺はその一瞬遅れた音で存在をしる


ふと、横を見れば泣き顔だけの君の影が見えた

そっと・・・

たまに見せた俺の自分勝手な優しさで涙を拭う
影はそのまま何事もなかったかのように消えるだけで


このベランダで、獅子座流星群を見ることはなかった

二度と見ることもない


九ヶ月の月日が流れたライターは錆付いて
音も立てずにゴミ箱に捨てられた
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