屁の名残り/花形新次
 
所謂イタチの最後っ屁のことではなく
おそらく万年ノーベル賞候補が
歯ぎしりして悔しがったであろう
今年度ノーベル自称詩賞を受賞した
在日ペルー人バルガス・サトウ氏の
代表的自称詩集

サトウ氏の自称詩は
凡庸な直喩を用いた表現で
自称詩人が自称詩によって
世界に繋がれているという幻想を
見事に打ち砕いたことが
評価された

サトウ氏は
上大岡出身の62歳
ペルー人の両親が
今から65年前に不正入国し
サトウ氏が生まれた

サトウ一家は現在まで
不法滞在を続けている



戻る   Point(0)