紅い誘い/
kino125
鏡を割る時
狂った時計が刻を打つ
紅く灯る火と光
揺れて揺れて 気怠い顔を照らす
忘れたはずの 愛に 囚われの心が騒ぐ
生きたい 生きていたい
紅い眼の私は 誰に癒されたいのか
慣れた苦痛がまた背後に迫る
爪をたて正気を保つ 頬の傷
終わらない痛みは
終わらない哀しみ
割れた鏡を喉元に近付け
卑しく微笑み
紅く濡れていく
あなたを見つめながら
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