不幸/
kino125
不幸はいつでも舌舐めずりして
私を連れ去り
抜けることができない
底なし沼に落す
足掻けば足掻くほど
不幸は喜び涎を垂らす
だから
私は 身を預けて 抵抗しない
もう終わった 私
何も感じない
むしろ
不幸は私の生への刺激
不幸さん
もっと苦痛を もっと苦しめて
それを私は
舌舐めずりして 待っている
戻る
編
削
Point
(1)