神の乳ちぎり/k o u j i * i k e n a g a
神の乳ちぎりを思いついた俺の天才が怖い
さっそく準備のために買出しに向かう
街は色とりどりの銃弾で溢れ、幸せそうだ
もうすぐ、本当にもう、すぐだ。俺も幸せになる
神の乳ちぎりで俺は幸せになるんだ
そう呟きながら貴婦人のそばを通り過ぎる真昼
よくわからない空気で腹をふくらました女どもが
踏み切りの先の公園に大勢いる
宙に浮かぶそのよくわからないものたちの腹を
ヘヴィー級のボクサーが殴っている
痛いんじゃないのかと思ったのだが
女どもは、とても気持ち良さそうにしている
俺はうらやましそうにそれを見ていた
そう、その時に思いついたのだ、神の乳ちぎりを!
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