駅からの道/番田
今日は TOEICのテストを受けた
近所の駅から歩いた そこからの道を思い出す
試験会場はやけに駅から遠かった
多くの群衆と 私の 歩いた道 彼らと共に 連れ立って
商店街を抜けて
やや高級な 街並みを行く その 無数の 住宅の並べられた
坂の向こうにはまだ青々とした緑が茂っていた
そこにシルエットの重なる郵便局員のバイクの背中
誰と会うというわけでもないのだ 誰にもいうこともないのだ
言葉もなく 群衆は流れた
行楽日和の中の秋の光の下
私たちは 皆 友達の誘いは断ってきた
鋭角的なコンクリートの家 几帳面に 作られた
見慣れない葉っぱの乾いた植物が そこに生えている
川を渡った 小さな池のような 色をした
そしてやっとコンビニの角を曲がった
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