心のきれいなハチドリのよう/水菜
 
喉元をさらせて
ハチドリ

心のきれいな 遠目からの それ
くるりと曲線を描く それ

シルエットの向こうに バルコニーと青くかすむ美しい川と
腕時計と

ゆれる風

軽やかに風に乗るようにまるで妖精
羽で浮き上がるように
小柄の少女が浮き上がる 美しい跳躍 そのまま

のびやかに肩甲骨のあたりからばさりと柔らかくひろがる 翼 色鮮やかな羽が

そのような幻さえみせられてしまう

魅せられて

彼女の薄ピンク色のトゥシューズを のびやかな足 まるで水面から音もなく 飛び立つ寸前のような 重さを感じない跳躍

のびやかな肩甲骨と筋肉の躍動が

そのま
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