三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻 其の壱百参拾参〜其の壱百四拾/肉球マニア
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『弐』とあるからには「壱」もあるのだろうと思い、他の作品も見てみたが、なかった(少なくとも当フォーラムには)。言葉は固いが、というより漢字が多くて、ここでは一般受けしない作風だが、イメージが凝縮されていて鮮明である。日常会話的語法から一歩進んだ境地にあるとみる。昔の詩人でいえば、吉田一穂かな。
□其の壱百四拾
『距離』 アンテ ★★☆☆☆
http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=19627
連作「メリーゴーラウンド」のひとつ。
なんかSF的である。「地面のなかから現れたドア」はもしかしたら核戦争で壊滅した都市の遺物かもしれない。私の言葉の遊びだが、「メリーゴーラウンド」はなんとなく「走馬灯」を彷彿させる。それは過去と未来を瞬時にうつす魔法のアイテムだ。アンテさんの一連の作品を読みかえして、ふとレイ・ブラッドベリの初期の短編「黒い観覧車」を思いおこしている今日このごろです。
ではでは、また来週。
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