ふりむく2/
はるな
ゆめはつるつるとつめたくて
わたしには夢だとわかる
何度めかの夢で
そのうち終わるのだということも
あるくわたしが
真っ直ぐ行くとしろいさるすべり
もしも曲がれば あかいさるすべり
どこへも行かなければ 影が焼きつく
ふりむくとあなたがいて
わたしたちは出会ってしまう
しずかで つめたい夏のなかに
ゼリーみたいにとじこめられてしまう
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