夜散歩(改訂)/ひだかたけし
 
草はらを
踏み締め夜を歩き進む

裸足で草いきれに包まれて
むんむんと さらさらと
皮膚と鼻腔を刺激され
生き生き息吸い吐き出し又

広がる意識に己を感じ
深く 分け入る夜の闇、
肉の痛みすら心地好く。


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