ぬくもり/
卯月とわ子
優しいぬくもりは貴方の証
もう世界は眠る頃なのに
帰る気配の無い貴方の
優しいぬくもりが無いと
わたしは眠れない
わたしから夜を奪った貴方の
優しいぬくもりが嘘だったとして
でも優しいぬくもりはそこに在った
わたしがわたしを零すと
貴方は困った様に怒って
優しいぬくもりをくれたのに
ほら
もう世界は眠る
でも玄関のチャイムは鳴らない
今日も帰らない貴方の
優しい
ぬくもり
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