白いご飯/
梓ゆい
昨日届いた今年の新米。
白く輝く米粒が
すくい上げた両手から零れ落ちる。
その日の晩
一粒も残さないで食べなさい。と
母はしゃもじを握って何べんも言った。
白い湯気を顔中に浴びて
大きな一口でご飯を食べる父と
三人の娘たち。
母が席について手を合わせたら
父と私が空の茶碗を片手に
二人仲良く釜の前で並んでいる。
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