疳の虫/5or6
娘が寝ている時間に帰る
娘が寝床から泣き始めた
そっとただいまを告げても届かない娘の背中をさする
暴れまくる娘
布団を縦横無尽に転がりまわる
まるでねずみ花火のようで
今にも爆発しそうで
心配になって
大丈夫かと声をかけたが娘には届かず
布団を縦横無尽に転がりまわる
仕方がないので少し離れてみると
時々腕を?いている事に気づき
その箇所に虫刺されの薬を塗ってあげたら
おとなしくなって
寝た
疳の虫に刺されたのかと周りを見渡したが
何も見えず
聞こえるのは扇風機の音だけだった
明かりを暗くして廊下に出ると
疳の虫が目の前でニヤリとして
足をすり抜けて娘の寝床に
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