再会/哉果
 
る最愛


虫をたべる歌があるの

覚えていなくてもいいから 思い出すために忘れられる出来事


裸足で歩いてゆけたらいいね、それは痛いから?寒いから?皮膚が剥がして自分の細胞を捨てて帰る、ここで大きくなれたらいいのにね

噎ぶボラたち わたしにはおとうとがいたような気がする、透明なくつしたを履いた

この先を曲がると養老院に続いていて抜け落ちた歯が道を白く敷いている


ああ、手が塞がっているから祈れないんだね
ナナフシを殺す夢で会った気がする、それとももっと別のまどろみの高台で


明日の絵日記に忠実に歌いましょう
またどこか、日々に。


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