再会/哉果
 

また同じように見晴台のタイルの上で君とミルクを分け合いたい

 忘れないように!

ひかる憂鬱を
輝かしい絶望の日々を覚えている


道に転げている猫、暑い
 永い、太陽は北に


ここがどこだかは わからないけれど
呼吸の気配が街に、洗濯のひと、充満している

今朝包帯が透ける赤い塔、蓮のてのひらが包む

腹と腹の間で潰された果汁の粒がまだ首筋に張り付いている、取れないよ、瑪瑙の爪先に溜まる垢に

鳥除けの電燈が人間を好きみたい

目に見える歌は持ち運べないから、それは重くてどこへもゆけないから

このげんじつに唯一の、きみとわたしでわけあえる最
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