こころ/
ただのみきや
欠片がいくつか落ちているばかり
生の意味なんてどこかへ置き忘れ
回し続けて 覗き続けて
煌めく仮象に夢中になって
すっかりほどけるその日まで
すすり泣くようないつかのこだまと
花を散らして風の筆先
閉じ込められたそのままで
あちらこちらと彷徨って
ひとりよがりの蝶の戯れ
絆より傷を 軌跡を 残像を
《こころ:2017年7月19日》
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