風景/捨て彦
 

もじともじがかさなりあって、
もとのばしょにはだれもおらんくなって
はしればいろんなもんがかすんで
ゆうれいとおともだちになって
こどもとこどもがだきあって
まっすぐみれたらまたゆうぐれのほうで
きみはいつのまにかとおくにはしって
そしてもうかげさえもかすんでしまって
まぶたをやいて
いろがきれいくって
(ひかり
まぶたをやいて
いろがいままでみたこともないほどきれいくって
きみはいつもとんでもないことばかりゆって
とちのはなしがあたまをよぎって
おかあさんはないて
ひといちばいどりょくして
きみはとんでもないことがだいすきで
まぶたがすこしきれて
はくいきはもうしろくなくて
おかあさんはないて
ぼくはおつきさんのしたで



らら



きもちのいい


くうちゅうで





よる





ゆうえい




ぼくはいままさに
はしってみずたまりをけりとばそうと


ゆきはなんども


しらないあいだに
とける




しゅんかんに





戻る   Point(6)