現実逃避否定/海美
 
道を歩きながら遠い先まで見たくても
先の無いあたしには決して見ることなどできなくて
その場で足掻く事しかできないあたしには 到底無理なわけで
今 この泥沼から抜け出して 遠くまで歩きたい

あの日君はあたしを愛してくれた?愛してくれなかった
だからあたしだってもうどこにも行きたくないと
その場で鎖に繋がれて 足掻いてみたんだけれども
足掻いたって 何も変わらないってそのうち知ったんだ

足掻く事の無意味さを知りながら 歩き続けた
地面から足を外せなくてもただひたすらに歩き続けたんだ

道を歩いたけど遠い先まで見れなくて
先の無いあたしには決して見ることなどできないと

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