夏の朝/葉leaf
 


太陽がまだ昇りきらない
鈍い光の中
近所の大きな公園を散歩する
芝生は朝露に濡れて
紫陽花はしとやかに
私はひもを引っ張るように
快楽と安寧を手繰り寄せる
公園にあるものはすべて美しい
ベンチも他の散歩者も
何もかもが美しいいっとき
私には感傷が訪れる
社会人になってからこのかた
嫌なことが星の数ほどあったな

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