ストーリーエンド/
倉科 然
分離した幸福を拾い集める夏
どこか空虚でどうしようもないその行動を
許すとか許されないとか意味もわからず
私は続ける
手いっぱいの幸福を
持ちきれない幸福を抱えて
私は廃線になった真夏の線路を走る
私だけは許されると信じて
私の幸福のかけらたち
誰にも知られない場所にうめる。
許されると信じて
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