蛙の夢/藤鈴呼
 
たコツを
すっかり 忘れてしまっている

波間に埋め込んだ 魂 一つ一つみたいに
揺らりと浮かべた葉の 流れる先に
願いを込めた 
遠い過去の ワンシーンのように
不確かな 想いなのです

ふわりと香る桃の花
向こうの山際を 彩っている
もう少しすると 藤が咲きますね
蕾のような 八重の桃色を
ゆっくりと 眺めながら 集う
井戸端会議が
ただただ 懐かしかった

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

戻る   Point(1)