わが身の不運 うふふ/オイタル
 
夕焼けが
ずいぶん遠い
空から少しずつ
はがれている

ジャングルジムの端にのっかって
かくも心弱く生まれついた
わが身の不運を嘆いている

いじわるのよしきくん
ぼくの手放しの抗議を
君は受け入れてくれなかったね

やさしいさとみちゃん
やさしいのはただやさしいというだけ
かな

この背中に雲をまとって
空を飛びたい

端々に指をめぐらせて
夢じゃなくって
あちこちに
糸を伸ばして

どうだろう?

ジャングルジムの一番てっぺんに座って
かくも心弱く生まれついた
わが身の不運を嘆いている

戻る   Point(2)