つぶやきにおけるささやかな砂。/木築
かなしみが、一律に同じ形をしていれば、いくらだって切り貼りして、いびつな模型を作ってみせる。
言葉なんてあいまいで、うそ、のひと言で理解してしまえる。うそがうそであることが、なによりうつくしい。
明日なんてこなければ、って、うとまれた今日でペンを持つ。目を閉じたときから、それは未来に変わってしまう。
十億光年を一秒に変える魔法をみんなが持っているから、安っぽくてカワイイんだって気づいているよ。
うそからでたまことほど、信じられないものってない。誰が見たらそうなるの。あなたが、そして、わたしが。だれ。そうだね、ぜんぶ、うそ。
……。
という、なんということ
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