喉から出ない声/新人さん
 
かなもうどうしようもないけれど
戻れるならあのころがいいな
学生寮に集まって
みんなでお酒飲んで寝てた

懐かしいなぁ。

※※※

これら声にもならない言葉は
僕の喉からけして発されることはない
話したところでどうにもならない願望を
口にすることは悲しいからだ
語られず死んでいく言葉達は
どこへ行くのだろう
その不毛な墓場が
僕の体という空間に蓄積される
それはまるで高速道路の余白みたいだ
ありもしない傷つきやすさに
酔いしれている
降り積もれ、言葉よ
夜の永遠に
置き去りにされる前に
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