草間彌生、初夏/番田 
 

友人が草間彌生を見ようというので
六本木にむかった 私は
目の前の長蛇の列に並びながら
カラフルな その 作品を思っていた


カラフルだった 色や形の 並べられた
彩られた絵は そして 魅力的だった
しかし 私は 彼女が書いた あの小説を知っていた
その色や形には見られないような感覚を


私は正直暑い中そこまでは
しかし 鑑賞者がくるとは 思っていなかった
難解とも取れるような抽象画と
そしてそこにある奇妙な立体作品たち


アートが好きであること
それは一体どういうことなのかはわからないけれど
事物の奥にあるものを私は
作者は感じらせてはいないのだと思った


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